豪西部のクレーター、最古の小惑星衝突で形成 「凍った地球」解かした?

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最も古い小惑星の衝突で形成されたという豪西部の「ヤラババ・クレーター」/Wendy Eriksson/Shutterstock

最も古い小惑星の衝突で形成されたという豪西部の「ヤラババ・クレーター」/Wendy Eriksson/Shutterstock

(CNN) オーストラリア西部の奥地にある巨大クレーターを出現させた小惑星の衝突について、確認できる中で地球の歴史上最古のものだとする研究結果が、21日刊行の科学誌に掲載された。衝突の年代は20億年以上前で、地球上の他の事例を2億年さかのぼる。当時の地球は全体が氷で覆われていたとされるが、この衝突の影響で凍結状態に変化が生じた可能性もあるという。

地球の表面では侵食や地殻プレートの活動などが起こるため、最も古いクレーターを特定するのは難しい。直径およそ70キロに及ぶ上記の「ヤラババ・クレーター」の年代を測定するため、研究者らはクレーターに含まれる鉱物を対象に同位体分析を行った。その結果、ジルコンやモナザイトといった物質について「衝撃に伴う」再結晶化を確認。小惑星の衝突によって構造的変化が起きたと結論付けた。

研究者らはこれらの鉱物の年代に基づき、ヤラババ・クレーターの形成時期を推計。従来よりも正確な22億2900万年前という数字を割り出した。

豪パースにあるカーティン大学の教授で今回の論文の共著者を務めたクリス・カークランド氏は、ヤラババ・クレーターについて、「全球凍結」として知られる時期が終わろうとするまさにそのタイミングで形成されたと指摘。当時は大気と海洋の酸素濃度が増加し、大陸に堆積(たいせき)した岩石の多くが氷河の状態にあったという。

もう1人の論文共著者、ニコラス・ティムス氏は「衝突の後、氷河の堆積は岩石の記録から4億年の間姿を消す」「こうした展開は、巨大な小惑星の衝突が地球全体の気候に影響を及ぼした可能性を示唆する」と述べた。

論文中に示された計算によれば、小惑星が凍結した大地に激突したことで5000億トンの水蒸気が大気中に放出されたとみられる。水蒸気は効率的な温室効果ガスで、地球から放射されるエネルギーを吸収し、それを再び地表へ送る働きにより温暖化に寄与する。ただこの時の衝突が地球規模での気候に影響を与えたのかどうかについては、さらなる調査が必要だと研究者らはみている。

恐竜の絶滅につながった6600万年前の小惑星衝突の際には地球全体で海水温度が低下し、広範囲で酸性雨が降り注いだことが知られている。

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