日本の孤独な自動販売機 その「美」を写真に捉える

2018.01.03 Wed posted at 09:09 JST

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(CNN) 自動販売機は日本文化の定番だ。国内に550万台以上あり、割合は国民23人あたり1台と世界最高水準になっている。

自販機は至る所にあり、設置場所はほぼ常に屋外だ。このため、日本を訪問する人の目には直ちに飛び込んでくる。かなり変わった商品も含め、ほぼ何でも売っている。ただ、大半の自販機には冷たい飲み物や温かい飲み物が詰まっており、中には「ポカリスエット」や「カルピスウォーター」のように面白い英語名の商品もある。

夜になっても電源が切れることはなく、むしろ鮮やかな色彩と明るい光を放って本領を発揮する。

写真家の大橋英児氏は数年をかけ、日本全国で深夜に自販機を撮影してきた。そして、これらの写真を「Roadside Lights」と題した本にまとめた。

大橋氏にとって自販機はかつて、「灯台」の役割を果たしていた。大橋氏によれば、このプロジェクトを始めたきっかけは、夜のシフトから帰ってきた際、自宅の近くで光を放つ自販機に気付いた時のことだという。「当時、冬の間ひどい吹雪に見舞われる日本北部の街に住んでいた。こうした状況の中で車を走らせつつ、自販機の光をガイド用に使っていた」という。

日本文化はプロセスへの深い認識がある。どう並ぶのか、どう髪を切るのか、どうトイレを使うのか、いたるところに説明のサインが出ている。

自動販売機もそんなふうに確実性を提供してくれる。自動販売機のメカニズムによって許可される実行可能な動きはただ一つ。スマートフォンのように、個人的なやりとりからも守ってくれる。そのサービスは伝統に根ざしてもいる。地方の道路脇では今でも、農家が果物や野菜などを販売するための木製の無人の売店を見かけることがある。釣銭なしの代金を残して品物を購入する仕組みだ。

これは恐らく、世界でも最低水準の犯罪率を誇る国でしか機能しないだろう。同様に、日本の自販機はめったに盗まれたり、略奪に遭ったりしない。実際、自販機はよく整備されており、いつでも動く。これがさらなる消費者の満足度につながっている。

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