南カリフォルニアにオウギハクジラが漂着

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発見されたオウギハクジラ (C)Nick Fash, Heal the Bay

発見されたオウギハクジラ (C)Nick Fash, Heal the Bay

ロサンゼルス(CNN)  米カリフォルニア州ロサンゼルスの海岸で16日、遠くアラスカ沖の深海にすむとされるオウギハクジラが打ち上げられた。

漂着したのは体長約4.5メートル、体重は約900キログラムのオウギハクジラのメス。小型のサメに噛まれた傷が2~3カ所ある以外はほとんど無傷で、打ち上げられた時はまだ息があったという。腐敗したり、サメなどに食い荒らされていない状態で打ち上げられるのは珍しいと専門家は言う。

サンタモニカ・ピアー水族館のヘザー・ドイル館長は、現場を通りかかったスタッフの知らせでオウギハクジラの漂着を知り、自転車で駆けつけた。カリフォルニアでこの種のクジラを間近で見られるなど「一生に一度の機会」だと館長は述べた。

ロサンゼルス自然史博物館のジム・ダインズ氏によれば、オウギハクジラには大きな外傷もなければ、病気や寄生虫に苦しんでいた証拠も見つからなかったという。

胃の中には飲み込んだと思われるビニールやナイロンが入っていたが、死に至らしめるほどの量ではなかったとされる。

オウギハクジラの生態はあまり知られていない。アラスカや日本で海岸に打ち上げられることもあるが、南カリフォルニアでは15年ぶりだとダインズ氏は言う。

ダインズ氏は、「専門家でもめったに見られない種類の生き物の歴史を研究する貴重な機会」と語る。

南カリフォルニアでは3日前にも、深海魚のリュウグウノツカイの死がいがロサンゼルス沖の島で見つかっている。

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