火星の土から有機物? 生命存在の結論はまだ先

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火星探査機「キュリオシティ」が体験した「恐怖の7分間」とは?

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は3日、火星探査機「キュリオシティ」が採取した火星の土から有機物が検出されたと明らかにした。ただし、生命が存在した証拠とは言い切れないともしている。

キュリオシティは今年8月に火星に着陸し、来年初めには探査目標とする「シャープ山」への移動を開始する。NASAのチームが米地球物理学連合(AGU)の会合で語ったところによると、最近立ち寄った「ロック・ネスト」と呼ばれる地点の土壌とともに、「単純な構造の塩素化炭化水素」が見つかった。火星上に有機物が存在したとなれば、生命の証拠になり得る。

ただし、これはキュリオシティ自体が地球から持ち込んだとも考えられる。もともとなんの変哲もないとみられたこの地点での採取活動には、機体に付着した地球上の物質を排除する目的もあったとされる。また、有機物がたとえ地球から運ばれたのではないとしても、宇宙空間から火星に降ってきた可能性が残る。

チームを率いる科学者ジョン・グロツィンガー氏は、キュリオシティが火星上で生命の痕跡を発見するとしたら、それは少なくとも数カ月先になると説明。「キュリオシティは忍耐が身上。われわれも辛抱強く取り組まなければ」と話した。

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