独ルフトハンザ、政府から1兆円規模の公的支援

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ルフトハンザ航空がドイツ政府から公的支援を受ける/Thomas Lohnes/Getty Images

ルフトハンザ航空がドイツ政府から公的支援を受ける/Thomas Lohnes/Getty Images

ロンドン(CNN Business) 独航空会社のルフトハンザ航空とドイツ政府は26日までに、90億ユーロ(約1兆円)規模の緊急財政支援を行う条件について合意した。同社は欧州有数の航空会社だが新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による旅行需要の激減を受け業績が悪化。過去数週間にわたり政府と支援策に関する交渉を行っていた。

今回の緊急支援策ではドイツ政府がルフトハンザグループの株式の20%を取得し、監査役会にも加わる。同グループはドイツ、オーストリア、スイス、ベルギーで複数の航空会社を所有している。

政府はルフトハンザに57億ユーロの資本を注入するほか、期間3年30億ユーロの政府保証付き融資を提供する。これらの融資はほとんどが政府系金融機関のドイツ復興金融公庫からのものとなる。

ルフトハンザ株の取得については、他社が買収に動いた場合に政府の出資比率を25%プラス1株に引き上げることができる条項も加わった。

ルフトハンザは1~3月期に12億ユーロの損失を計上。向こう数年は世界的な航空業界の落ち込みが続くと予想したうえで、傘下の格安航空会社ジャーマンウイングスの運航終了や、1万人規模の雇用削減といった措置を打ち出している。

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