完全電動商用機、「世界初」の試験飛行に成功 カナダ

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「完全電動」による商用機の初フライトが成功した/Darryl Dyck/Bloomberg via Getty Images

「完全電動」による商用機の初フライトが成功した/Darryl Dyck/Bloomberg via Getty Images

(CNN) カナダでこのほど、完全電動の商用機が試験飛行を成功させた。同機を運航するハーバー・エアは、航空業界で「世界初」の快挙だとしている。

同機は6人乗りで、製造から62年が経過した水上機に750馬力の完全電動モーターを搭載したもの。AFP通信によると、10日にバンクーバーを離陸し、15分弱にわたり空を舞ったという。

操縦に当たったハーバー・エアの創業者、グレッグ・マクドゥガル最高経営責任者(CEO)は「我々はきょう歴史を作った」と述べ、「世界初」の飛行を達成した自社の技術革新を称賛した。

今回のプロジェクトにはオーストラリアの電動モーターメーカー、マグニクスが協力している。

同社のローイ・ガンザルスキーCEOは声明で、航空産業をはじめとする交通業界は「破壊的変革の機が熟した」と宣言。試験飛行の結果、「低コストで環境に優しい完全電動の空の旅」を近い将来に実現できることが証明されたと述べた。

AFP通信がガンザルスキー氏の話として伝えたところによると、試験飛行で用いたリチウムバッテリーの場合、今回のサイズの航空機を約160キロ飛ばすことができるという。

ハーバー・エアはマグニクスとともに許可申請の手続きに着手し、残りの保有機材を電動式に切り替えたい考えだ。

ハーバー・エアは1982年創業で、現在は最大で1日300便を運航。ブリティッシュコロンビア州沿岸の交通拠点を結ぶサービスを提供している。

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