メキシコ、米に報復関税 豚肉など3300億円規模

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メキシコが米国に対する報復関税を発表した=Shutterstock/CNNMoney

メキシコが米国に対する報復関税を発表した=Shutterstock/CNNMoney

ニューヨーク(CNNMoney) トランプ米政権がメキシコとカナダ、欧州連合(EU)から輸入される鉄鋼とアルミニウムに対して関税を課したことを受け、メキシコは7日までに、米国からの輸入品に対して報復関税を導入すると発表した。品目は豚肉やリンゴ、ジャガイモ、バーボン、鉄鋼などで30億ドル(約3300億円)規模となる。税率は15%から25%。

メキシコ政府は声明で、米国が導入した措置と同等のものを実施する必要があったと説明した。メキシコは先週、報復関税を導入する考えを示唆していた。

メキシコは、米国への輸出額が米製品の輸入額よりも多い。米国にとってもメキシコは第2の輸出市場で、商務省によれば、2017年にメキシコが購入した米国のモノやサービスの合計は2770億ドル相当にのぼる。

今回メキシコが発表した関税で影響を受けるのは、米国からメキシコへの輸出の1%超にとどまる。しかし、ターゲットとなった業界にとっては衝撃となりそうだ。

たとえば、業界団体によれば、メキシコは米国産豚肉の輸出先としては最大。昨年は米国産豚肉の25%がメキシコに輸出されたという。業界団体の幹部は「20%の関税がかけられれば、メキシコでの競争力が事実上なくなる」と肩を落とした。

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