中国大学生、欧米企業への就職意欲低下 「新興」も選択肢に

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香港(CNNMoney) 市場調査企業「ユニバーサム」は18日までに、欧米の大企業勤務を希望する中国の大学生の比率は18%で、2年前の28%から減少したとの調査結果を公表した。

地元の中国企業の成長が速く、創造性を目指す社風でも欧米企業が明確な優位をもはや保持していないとの受け止め方などが背景にあるとしている。また、中国の国営企業や民間企業に比べ国際的な企業は安定性などに不安があるとの見方もしているという。

中国の大半の大学卒業生が望む就職先は地元の一流の技術関連企業。経済学部系の卒業で最も人気があるのはネット通販最大手「アリババ」や通信機器大手「華為技術(ファーウェイ)」。

就職先の人気ランキングでアリババは今年、2年連続の首位を占めた。一昨年まで7年連続でトップとなっていた国営の中国銀行は今年3位で、昨年の4位から上昇した。国際的な会計企業である「EY」「PwC」がそれぞれ4位と5位に入った。

工学部系の卒業生では、華為技術が1位で、テック関連の「テンセント」、アリババや検索サービス大手「百度(バイドゥ)」が続いた。米マイクロソフトが5位だった。

ユニバーサムによると、有名企業を避け、新興企業を選ぶ中国の大学生も増えている。新興企業もしくは自ら企業を創業したいとする比率は19%で、同社のこれまでの調査では最大の高率となった。

今回調査は、中国の110大学の学生約8万人を対象にした。

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