環境活動家がピカソの作品に手を接着 豪美術館

環境活動家2人がピカソの作品に手を接着した=9日/Extinction Rebellion

2022.10.10 Mon posted at 12:18 JST

(CNN) オーストラリア南東部ビクトリア州の州都メルボルンにある美術館で9日、環境団体の2人が朝鮮戦争を描いたピカソの絵画のガラスカバーに手を接着し、気候危機の影響を訴えた。

気候変動対策を求める市民団体「エクスティンクション・レベリオン(XR)」のツイートによると、メンバー2人は巨匠ピカソの絵画「朝鮮での虐殺」の額の前に立って「気候の大混乱=戦争+飢餓」という横断幕を掲げ、自身の手をガラス板に接着した。

同団体は英国の動物学者デービッド・アッテンボロー氏の言葉を引用し、「このまま道を進み続ければ、私たちの安全を守っているものがすべて崩壊し、紛争を引き起こす事態に直面するだろう」と警告している。

州警察によると、メンバーらは同日午後0時40分ごろ美術館の1階に入った。

ビクトリア州の北隣、ニューサウスウェールズ州在住の女性(49)とメルボルン近郊に住む男性(59)が手を接着したが、午後2時すぎにはがされ、もう1人の男性(49)とともに逮捕された。

同団体によると、展示作品に損傷はなかったという。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。