シリア、化学兵器ではなく暴動鎮圧用ガス使用か 米国務省

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内戦開始後2度目の冬を迎える避難民。生き抜くための闘いは続く

内戦開始後2度目の冬を迎える避難民。生き抜くための闘いは続く

(CNN) 米政府高官は17日までに、シリアのアサド政権軍が中部ホムス市で昨年12月下旬、反体制派の掃討に化学兵器を使用したとする非政府機関(NGO)などの主張に関連し、米国務省の調査でこの事実を裏付ける証拠は得られなかったと述べた。

ただ、政府軍が暴動鎮圧用のガスを使った可能性はあると指摘した。

ホムスでの化学兵器の使用疑惑については、シリアで活動するNGO代表がトルコの米領事館に対し使われた可能性があるとの情報を寄せていた。さらに米外交政策に関するブログが今月15日、機密の公電を引用し、同市で12月23日に起きた戦闘で政府軍が投入したことを示す反論出来ない事例への言及があったとも伝えていた。

医師や活動家が「ガス」を吸い込んだ数十人の被害者が神経系や呼吸、胃腸の障害を訴えたと明かした後、トルコにある米領事館が調査を開始。米情報機関要員がインターネットで流れた攻撃の模様や患者の症状を示す画像などを分析。化学兵器専門家や同兵器の犠牲者の治療経験を持つ医師らにも参考意見を求め、シリア内の医師や活動家らとも面会して事情を聴く、真相解明に当たっていたという。

米政府高官によると、これら調査を踏まえ使用されたガスは暴動鎮圧用のもので体への永続的な悪影響を及ぼさないと結論付けられた。ただ、人口密集地区で用いられた場合、より危険な被害をもたらし、大気中に速く拡散しない種類と判明した。

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