乗客荷物調べず検査済み装った36人解雇、ホノルル国際空港

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ワシントン(CNN) 米国土安全保障省の監査当局は11日までに、ハワイのホノルル国際空港の荷物検査係36人が昨年、一斉に解雇された問題に関連し、中身も調べず検査終了のラベルを貼っていたことが原因だったと報告した。

この問題は内部通報者が逸脱行為の証拠となるビデオ画像を提供すると共に発覚。同省の報告書は、一部係員の職務怠慢により数千個規模の乗客荷物が調べられることなく旅客機に運ばれ、空の旅の安全性が損なわれたと指摘した。米空港での荷物検査は通常、同省管轄の運輸保安庁(TSA)が担当する。

ビデオ画像は2010年12月、ホノルル空港の国際線ターミナル内で撮影されていた。この後、TSAの監査部門が調査を開始し、同年9~12月に数千個規模の荷物が規定の検査から漏れていたと報告。調査結果を受け、同空港のTSA最高責任者を含む36人を解雇し、10人以上を処罰していた。

また、連邦議会の議員がホノルル空港以外にも同様の問題が存在することを懸念し、国土安全保障省監査当局による調査も要請していた。

同省の監査当局は今回の報告書で、ホノルル空港での不手際は検査係員に問題があったとしながらも、TSAの管理が行き届き、人員の手当てや検査機器が十分で、手順の検証も徹底すれば不祥事は起きなかっただろうなどと指摘した。

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