イラク基地にミサイル攻撃、米軍要員が負傷

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イラク西部のアサド空軍基地がミサイル攻撃を受け、米軍要員が軽傷を負ったことがわかった/Nasser Nasser/AP

イラク西部のアサド空軍基地がミサイル攻撃を受け、米軍要員が軽傷を負ったことがわかった/Nasser Nasser/AP

(CNN) 米当局者らによると、イラク西部のアサド空軍基地が20日にミサイル攻撃を受け、米軍要員らが軽傷を負った。

負傷者の人数は明らかでない。米中央軍は20日夜の声明で攻撃があったことを確認し、複数の米要員が外傷性の脳損傷で診察を受けていると述べた。

中央軍の声明によると、アサド基地を狙って多数の弾道ミサイルとロケット弾が発射された。同基地の防空システムが大半を迎撃したが、一部は基地に着弾した。

イランの支援を受けるシーア派民兵組織「イラクのイスラム抵抗運動」が犯行声明を出した。米国の「占領軍」に対する抵抗を唱え、パレスチナ自治区ガザ地区で「シオニスト」勢力がパレスチナ人を「虐殺」していることへの対抗措置だと述べたが、裏付けは示さなかった。

この地域ではイスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突を発端に緊張が高まっている。イランの支援を受けるイスラム教シーア派民兵組織による米主導連合軍の攻撃が増え、衝突が始まった昨年10月7日から今月18日までに、イラクとシリアで計143回以上に及んだ。

ロケット弾や自爆型ドローンによる攻撃が大半を占め、米軍が弾道ミサイルで攻撃されたのは昨年11月に続いて2回目。前回、米軍は報復として、イラクの親イラン組織「カタイブ・ヒズボラ」の施設を空爆した。

紛争がイラクに拡大するとの懸念が強まるなか、同国のスダニ首相は米主導軍の撤退を早期に実現すると表明している。

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