リンゴ日報創業者の裁判始まる 香港

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黎智英(ジミー・ライ)氏の裁判の審理が始まった/Anthony Wallace/AFP/Getty Images

黎智英(ジミー・ライ)氏の裁判の審理が始まった/Anthony Wallace/AFP/Getty Images

香港(CNN) 香港紙「リンゴ日報」(廃刊)の創業者で、香港の民主化運動への支持と中国指導層への批判で知られる黎智英(ジミー・ライ)氏の裁判の審理が18日、始まった。

黎氏は2020年以来、拘束されており、民主化を求めた抗議デモや自身のメディア事業に関連した複数の容疑で収監されている。

黎氏は18日に出廷した。CNNが確認した起訴状によれば、香港国家安全維持法(国安法)の下、外国勢力と共謀した三つの容疑と、それとは別に扇動の容疑に問われている。有罪となれば、最高で終身刑となる。

今回の裁判は少なくとも80日間かかるとみられている。今回の裁判は、香港が1997年に英国から中国に返還されて以降、香港のメディア関係者が起訴されたもののなかで最も注目を集めている。今回の裁判は、急速に変わりつつある香港の法的状況にとって、新たな前例となる可能性がある。

専門家からは、2019年の抗議デモを受けて導入された国安法によって、香港の自由は破壊され、法的な状況も一変したとの批判の声が出ている。

これまでの国家安全保障に関連した裁判と同様、黎氏の裁判も陪審員を置かず、行政長官が任命した裁判官3人が審理を行う。香港の裁判所では外国の弁護士も裁判に参加することが認められているものの、政府は英国の著名な人権派弁護士が黎氏の代理人を務めることに反対した。この英国人弁護士の参加を認めなかった決定については、今回の裁判とは別に法廷で争われている。

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