イスラエルの野外音楽祭、ハマスの攻撃で騒然 死傷者の映像も
(CNN) パレスチナ自治区ガザとの境界に近いイスラエルの農村部で6日から7日にかけて開催された音楽フェスティバルが、イスラム組織ハマスの攻撃にさらされた。現場の映像には、逃げ惑う参加者らが銃撃を受ける場面などが映っている。
フェスティバルはユダヤ教の祭日に合わせて野外で開かれ、夜通しコンサートが予定されていた。
観客の1人、タル・ギブリーさんがCNNに語ったところによると、会場では午前6時半ごろからサイレンとロケット弾の音が聞こえ始めた。
観客は身を隠す場所もなく、会場から逃げて車に乗り込んだ。道が混雑して動きが取れずにいると、ハマスの戦闘員が車の列に向かって銃を乱射してきた。
ギブリーさんたちは知らなかったが、この時、会場から約3キロの地点で、ハマスがイスラエル軍の戦車や兵士への攻撃を始めていた。
現場の映像には、「前へ進め」と叫ぶ声や、車の流れに逆行して走るイスラエル軍車両が映っている。ギブリーさんと友人らは車を乗り捨てて走り出したという。
SNS上では、銃声が響くなか、数百人の参加者らが車から降りて走る映像が拡散している。地面に伏せた人々が銃撃を避けようとしたのか、撃たれて倒れたのかは確認できない。
ギブリーさんは森に逃げ込んだ。約1時間後に通りかかった車に乗せられた時も、銃声は続いていた。路肩に数人の死傷者が見えたという。
CNNは、逃げていた2人が車の外と助手席で撃たれ、死亡した映像を入手した。ギブリーさんはこれを見て、現場で目撃した2人だと確認した。
ギブリーさんは現在、会場にいたほかの友人らの安否確認を急いでいる。森の中で道に迷ったり、銃撃を受けたりした友人もいるという。