アブダビの砂漠に猫145匹を放置、50匹死ぬ 批判招く

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アブダビの砂漠で発見・救出された後、体を洗ってもらっている猫/Courtesy Chiku Singh

アブダビの砂漠で発見・救出された後、体を洗ってもらっている猫/Courtesy Chiku Singh

アブダビ(CNN) 中東アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビに広がる砂漠の一角に140匹以上の猫が捨てられているのを地元住民たちが見つける騒ぎがこのほどあった。国際的な動物保護団体の批判を招いており、政府は調査を開始した。

救助作業に加わった住民1人によると、放置されていたのはペルシャを含めあらゆる種類の猫で、ペット運搬用の容器などの中に入れられたまま死んでいたり、エサや水、逃げ場所もなく砂漠をさまよっていたりしていたという。

今年9月28日以降、50匹の死体が発見され、助け出したのが95匹。犬のゴールデンレトリバー1頭も救出し、ハスキー犬1頭が死んでいた。一部には飼い主情報を伝えるマイクロチップも埋め込まれており、野良猫などではないことをうかがわせた。

アブダビの住宅地区アルファラにある政府運営の動物保護施設と高速道路を隔てて向かい合う場所に投棄されていた。同施設はCNNの取材に今回の騒ぎは知らなかったとし、さらなるコメントは拒んだ。

アブダビ市内の気温は9月には40.5度にまで上昇し、日中の砂漠ではより高くなるとみられる。

米国の動物権利擁護団体「PETA」の幹部は声明で、これら猫などを投げ捨てた人物に関する情報提供に5000米ドル(約74万5000円)の報奨金を約束。アブダビ地方自治・運輸局(DMT)も調査を始めるとし、住民らに情報提供を促した。

救出作業に加わるボランティアらは助けた猫などにマイクロチップを装着し、引き取り先の確保に動いている。猫の10匹はアブダビから車で1時間の距離にあるドバイで飼育されていたことがマイクロチップの情報で判明し、無事に戻ったという。

アブダビでは2008年から、野良猫を捕獲し、不妊・去勢手術を加えた上で元の場所に戻す事業が政府運営の動物保護施設を主導役に始まっていた。

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