ウクライナ軍、南部ベルボベ村で「突破口開いた」 前線指揮官

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
偵察任務を遂行するウクライナ軍兵士=7日/Stringer/Reuters

偵察任務を遂行するウクライナ軍兵士=7日/Stringer/Reuters

ドニプロ(CNN) ウクライナ軍の南部前線を指揮する将官オレクサンドル・タルナフスキー氏は22日、配下の部隊がベルボベ村で敵線を突破したことを明らかにし、今後さらに大きな突破口が開けるだろうと予告した。

タルナフスキー氏はCNNのインタビューに「(ベルボベ近郊の)左側面で突破口が開いた。我々はさらなる前進を続ける」と説明。ただ、進軍が予想より遅いことは認めた。

「予想されていたほど早くはない。第2次世界大戦の映画のようにはいかない」とした上で「重要なのは(現在持っている)主導権を失わないことだ」などと述べた。

ウクライナの当局者からは、南部前線で進展が生まれつつあることをうかがわせる発言が相次いでいる。

ウクライナ軍はここ数週間、ザポリージャ州にあるロシア軍の防衛拠点の「第1ライン」を突破したと主張。南部前線沿いに広がる要塞(ようさい)化された塹壕(ざんごう)網に接近している兆候が出ていた。

一方、ロシアがザポリージャ州の占領地で任命した当局者は、戦況について異なる見解を示している。CNNはどちらの戦況報告についても検証できていないが、入手可能な動画に基づくオープンソースの分析からは、ウクライナ軍の一部がベルボベ村付近にあるロシアの主要防衛線を突破したことがうかがえる。

ウクライナの長期的な目標は、東部の占領地域と併合下のクリミア半島をつなぐロシアの「陸橋」を断つことにある。

ウクライナ軍は9月初め、ロボティネ村を掌握し、東進してノボプロコピウカ村に向かっていると発表。兵士たちの口からは、同村の南や東にある高台の支配を懸けた戦闘を予期する声が出ていた。ベルボベはロボティネの数キロ東に位置する。

「ウクライナ」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]