ロシアのクラスター弾で殺された民間人200人、ウクライナ

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(CNN) ウクライナの検事総長室は6日までに、ロシアが侵攻開始以降に使ったクラスター弾で殺害された民間人は少なくとも200人、負傷者は533人に達するとの声明を発表した。

被害が最もひどいのは北東部ハルキウ州、南部のミコライウ、ヘルソン両州と説明した。

クラスター弾利用の最悪の事例の一つとして、東部ドネツク州クラマトルスク市の鉄道駅が狙われた昨年4月の攻撃に言及。「当日には少なくとも53人が殺され、135人が負傷した」とし、後になりロシア軍が弾道ミサイル「トーチカU」を撃ち込んだことが確認されたとも述べた。攻撃を受けた鉄道駅には安全な場所への逃避を求める民間人が集まっていたともつけ加えた。

声明は、民間人に対するクラスター弾の使用は国際人道法の重大な違反行為であると改めて繰り返した。

一方、米政府当局者らは先月、ウクライナ軍も米国が供与したクラスター弾を反転攻勢の作戦の一環として戦場に投入し始めたことをCNNに明かしていた。クラスター弾は「親弾」に含まれた多数の「子弾」を広範囲にばらまくため、ウクライナ軍はより少ない弾薬の使用で大規模なロシア軍の集結地点や装備品を標的にすることが可能になったとした。

ただ、子弾は不発となることもあり、地雷と同様、予期せぬ接触で負傷するなどの長期的なリスクももたらす。英国、フランス、ドイツに加え、他の米国の主要な同盟国もクラスター弾の製造や使用を禁止する条約に加盟している。米国とウクライナはこの条約に加わっていない。

ロシアのプーチン大統領は先に、同国はクラスター弾を備蓄しており、「ウクライナが使うのなら、我々も導入を考えるだろう」と主張。CNNは以前、ロシアはウクライナ内でクラスター弾を既に複数回使っており、標的には人口密集地域も含まれたと報じていた。

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