ポーランドとハンガリー、ウクライナ産穀物の輸入禁止 供給過剰で価格下落

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穀物を運んできたトラック=2022年8月、ウクライナ/Efrem Lukatsky/AP

穀物を運んできたトラック=2022年8月、ウクライナ/Efrem Lukatsky/AP

(CNN) ポーランドとハンガリーが安価な農産品の急増を受け、ウクライナからの穀物などの食糧品輸入を禁止した。

ポーランド首相府はこの措置について、「ポーランドの農産品市場を不安定化から守るため」と説明している。

これに対してウクライナは「ポーランド側の決定を遺憾に思う」と述べ、不正が疑われる場合は捜査でポーランドに協力する用意があるとした。

ハンガリーのイシュトバーン・ナジ農相も16日、穀物や油糧種子などウクライナからの農産品の輸入を一時的に禁止すると発表。「EU(欧州連合)による実質的な対策が欠如している」状況で必要な措置と位置付けている。

欧州委員会はこうした動きについて、個々の加盟国が貿易政策を決定することはできないと批判。同委員会のアリアナ・ポデスタ氏は「貿易政策はEUの排他的権限であり、従って一方的な行動は容認できない」とCNNに語った。

ロシアはウクライナに侵攻した時点で、ウクライナ産の穀物をアフリカや中東に輸出するために使われていた港湾や海上輸送路を封鎖した。

飢餓の拡大を懸念したEUは、世界市場への流通を促すため、ウクライナ産の穀物に対する関税を停止した。

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