咳止めシロップに有害成分、子ども18人死亡 インド製薬会社が製造中止

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インドの製薬会社マリオン・バイオテックのオフィス=29日、ウッタルプラデシュ州/Rajat Gupta/EPA-EFE/Shutterstock

インドの製薬会社マリオン・バイオテックのオフィス=29日、ウッタルプラデシュ州/Rajat Gupta/EPA-EFE/Shutterstock

ニューデリー(CNN) ウズベキスタンで子ども少なくとも18人の死亡に関係したとされる咳(せき)止めシロップをめぐり、インド保健省は30日、同シロップのメーカーが医薬品規制当局による検査を受けて製造を中止したと発表した。

ウズベキスタン保健省によると、咳止めシロップ「Doc―1」はインドの製薬会社マリオン・バイオテックが製造したもので、有害成分のエチレングリコールが含まれていた。

ウズベキスタン保健省は、職員7人を職務怠慢で懲戒免職とし、関連する書類は全て捜査当局に提出したと説明。問題の咳止めシロップは保護者によって不適切に使用されたとした。

インド保健相の30日のツイートによると、北部ウッタルプラデシュ州にあるマリオン・バイオテック本社では、医薬品規制当局による検査を受け、29日夕から全製造活動が中止された。

マリオン・バイオテックの法務責任者はインドの通信社ANIの取材に対し、工場に検査が入り、全医薬品の製造を中止していることを確認した。

ウズベキスタンの27日の発表によると、問題の咳止めシロップは保護者の判断や薬局の勧めで風邪薬として不適切に使用され、これを服用した子どもたちが呼吸困難に陥った。

死亡した子どもは2.5~5ミリリットル量を自宅で2~7日間服用した後、病院に入院していた。この分量は子どもの許容量を超えていた。いずれの子どもも、医師の処方箋なしにこの薬を与えられていた。 

ウズベキスタン国内の薬局からは、問題の錠剤やシロップが全て撤去された。

エチレングリコールは一般的に、自動車の不凍液に使用される。もし摂取すれば脳や肺、肝臓、腎臓を損傷して死に至ることもある。

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