北朝鮮、近くICBMを通常軌道で発射か 与正氏が言及

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
北朝鮮が打ち上げたミサイル=11月/KCNA

北朝鮮が打ち上げたミサイル=11月/KCNA

韓国・ソウル(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(キムヨジョン)党副部長は20日、近く大陸間弾道ミサイル(ICBM)を通常軌道で発射する可能性に言及した。

与正氏は朝鮮中央通信(KCNA)を通した声明で、専門家らが数年間から、北朝鮮のICBMは大気圏突入の技術が確認されていないと指摘してきたことを認めた。

そのうえで「答えは簡単だ」と述べ、ICBMをこれまでのように高角度の「ロフテッド軌道」ではなく、近日中に通常の軌道で発射する実験も可能だと主張。「見てもらえば分かるだろう」とコメントした。

ICBMは通常軌道で発射された場合、米本土も射程に入る可能性がある。ただし、標的に到達するには宇宙空間を飛んだ後、浅い角度で正確に、弾頭が燃え尽きないよう保護しながら大気圏に再突入させる技術が必要とされる。

北朝鮮は先月、米本土に到達可能な新型ICBM「火星17」の発射実験を実施したと発表した。

また18日に準中距離弾道ミサイル(MRBM)とみられる2発を発射。19日には偵察衛星の最終実験を行ったとして、韓国の首都ソウルや近郊の仁川(インチョン)空港の衛星写真を公開した。

専門家らは解像度が低いなどと指摘したが、与正氏は20日の声明で、この評価は妥当でないと反発。実験ではカメラ操作やデータ処理、通信能力、地上の管制システムなどが確認できたと主張した。

一方、韓国の防空識別圏では20日、米韓両軍が合同訓練を実施した。米軍のB52戦略爆撃機などが参加し、日本の米軍基地に配備されている最新鋭のF22ステルス戦闘機も韓国に投入された。

「核・ミサイル開発」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]