豪政府の対コロナ広告、若い患者が苦しむ映像に批判集まる

オーストラリア政府の対コロナ広告に批判が出ている/Australian Department of Health

オーストラリア政府の対コロナ広告に批判が出ている/Australian Department of Health

(CNN) 新型コロナウイルスの変異株「デルタ」による感染が拡大するオーストラリアで、政府が若者らに注意を促そうと流し始めたテレビ広告が反感を買っている。

30秒間の広告は、最大都市シドニーで11日夜から放送されている。若い女性が苦しそうな表情で人工呼吸器につながれた映像とともに、メッセージが表示される。新型ウイルスに感染する可能性はだれにでもあると警告したうえで、外出を控えて検査を受け、ワクチン接種の予約を取るよう呼び掛ける内容だ。

連邦政府のケリー主席医務官は11日の記者会見で、生々しい描写が含まれていることを認める一方、「それが狙いだ」とも語った。

同国では最近になってシドニーを中心にデルタ株が勢いを増し、感染者が急増。同市は行動制限を強化している。

政府広告は感染拡大の重大さを強調するキャンペーンの一環だが、市民からは「無神経」な脅し作戦だと批判し、混乱した的外れな情報発信を懸念する声が上がった。

同国では現在、40歳未満の人のほとんどが米ファイザー製ワクチンの接種を受けられない状況にある。モリソン首相は今月、40歳未満でもかかりつけ医に頼めば英アストラゼネカ製ワクチンの接種を受けることができると発表した。

これに対して保健当局の高官らが、政府の諮問委員会は接種後まれに起きる血栓症のリスクを理由に、若年層にはファイザー製を推奨していると指摘。政府サイドの混乱を背景にアストラゼネカ製の接種希望者が伸び悩む一方、ファイザー製は供給不足が続いている。

11日までに国内で接種されたワクチンは900万回あまり。CNNの集計によると、接種を完了した国民は全体の9%にとどまっている。

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