エチオピア・ティグレ州で市場空爆、30人死亡 目撃者が証言

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目撃者は現場入りしようとした医師団が軍に銃撃されたと話している/Yasuyoshi Chiba/AFP/Getty Images

目撃者は現場入りしようとした医師団が軍に銃撃されたと話している/Yasuyoshi Chiba/AFP/Getty Images

(CNN) 内戦が続くエチオピア北部ティグレ州で22日に市場が空爆され、30人が死亡した。目撃者がCNNに明らかにした。

攻撃されたのは同州のトゴガという小さな町だった。負傷して赤十字の救急車で州都メケレの病院に運ばれた2人がCNNの取材に応じ、攻撃の様子を詳しく語った。

医療関係者によると、最初にメケレから現場入りした救急車数台は22日午後、患者5人を搬送してメケレに戻ることができた。

しかし、負傷者を搬送するためその後出動した救急車約10台は、当局に阻まれてトゴガに入ることができなかった。軍はこの救急車がティグレ防衛隊の支援に向かおうとしたとして非難したという。

この日夕刻に現場入りしようとした医師団は、軍に銃撃されたと目撃者は話している。

エチオピア軍の報道官はCNNに対し、空爆の情報は「偽ニュース」だと述べ、軍が市民を標的にすることはないと強調。病院にいる人たちは、平和的な選挙を妨害する目的で「ドラマ」を演じているとして非難した。

一方、野党は23日のツイッターで、「トゴガ虐殺で負傷した市民は、病院で簡単に救うことができたはずなのに、侵略者が救急車の現地入りを拒んだために死亡した」と非難。「この小さな街の医療拠点は、住民の財産とともに、2月にエリトリア人によって破壊された。この街には機能している医療拠点どころか救急隊さえ存在しない」とツイートしている。

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