台湾、防空識別圏に中国軍機28機進入と発表 1日で最多

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2016年の中国航空ショーで展示された中国軍のH6K爆撃機/Brad Lendon/CNN

2016年の中国航空ショーで展示された中国軍のH6K爆撃機/Brad Lendon/CNN

台湾・台北(CNN) 台湾国防部は15日、中国の軍用機28機が台湾の設定する防空識別圏(ADIZ)に進入したと明らかにした。台湾が昨年、同種の進入の定期報告を開始して以降で最大の規模となる。

進入した機体には戦闘機、爆撃機、対潜哨戒機、早期警戒機などが含まれる。これまでは4月12日に報告された25機が最多だった。

中国政府は、人口約2400万人を擁する民主主義体制の台湾に対して主権を主張している。ただ、実際は中国と台湾は70年以上にわたって別々に統治を行っている。

15日の進入に関して、現時点で中国政府からコメントはない。

専門家からは、人民解放軍(PLA)の強さを国内向けにアピールするといった複数の目的があった公算が大きいとの指摘が出ている。台湾絡みの紛争が発生した場合に備え、必要となる情報や技能をPLAに獲得させる狙いもあったとみられる。

今月6日には、米上院議員一行を乗せた米空軍のC17輸送機が台北に着陸していた。米シンクタンク、ランド研究所で上級研究者を務めるティモシー・ヒース氏によるとこうした動きは、台湾に対する中国政府の主権主張への「屈辱を伴う反抗」と認識される可能性が高いという。

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