インド洪水、死者26人に 行方不明171人の捜索活動続く

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洪水の発生したインド北部で行方不明者の捜索が続いている/National Disaster Response Force via AP

洪水の発生したインド北部で行方不明者の捜索が続いている/National Disaster Response Force via AP

(CNN) インド北部ウッタラカンド州で氷河の決壊によって発生した洪水で、26人が死亡し、少なくとも171人が行方不明になっていることがわかった。ヒマラヤ山脈の氷河が崩れて川に落下し、水や土砂、岩が渓谷を流れ落ち、ダムと衝突した。

救助隊は夜を徹して、がれきに埋もれた生存者の捜索を行った。行方不明者の大部分は洪水に巻き込まれた水力発電施設2カ所の作業員。

ウッタラカンド州の警察幹部は8日、CNNの取材に対し、洪水が発生した地域で26人の遺体が収容されたと明らかにした。同幹部によれば、さらに171人が行方不明となっており、そのうちの35人は水力発電プロジェクトのトンネル内に閉じ込められているとみられている。

警察によれば、洪水によって当初、13の村の約2500人が孤立状態に陥った。救助隊は8日午後までに村に到着し、支援活動が行われている。

作業員35人が閉じ込められているとみられているトンネルではがれきなどの除去作業が集中的に行われている。同州の報道部門のツイッターによれば、救助隊は8日にトンネルの入り口部分のがれきの除去を終えた。

ロイター通信によれば、救助隊は長さ2.5キロメートルのトンネルのうち150メートルに穴をあけたものの、がれきの量が多く作業ははかどっていない。

生態学的に敏感なヒマラヤ山脈では洪水や土砂崩れが発生しやすい。

氷が解けると氷河は不安定になり後退が始まる。これにより巨大な氷河湖が形成される場合がある。この湖の前面にある氷河が部分的に決壊すると、閉じ込められていた水が放出され、洪水を引き起こす。

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