豪州、国歌を一部変更 6万年に及ぶ先住民の歴史を反映

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シドニーで行われたラグビーの試合ではエオラ語で国歌が斉唱された=2020年12月5日/Dean Lewins/EPA-EFE/Shutterstock

シドニーで行われたラグビーの試合ではエオラ語で国歌が斉唱された=2020年12月5日/Dean Lewins/EPA-EFE/Shutterstock

(CNN) オーストラリアのモリソン首相は12月31日夜遅く、同国の先住民の歴史とコミュニティーに敬意を表し、同国の国歌の歌詞を変更したと発表した。

変更されたのは、1番の歌詞の「We are young and free(われわれは若くて自由だ)」の部分で、変更後は「We are one and free(われわれは1つで自由だ)」となった。

モリソン首相は新聞の意見記事の中で、次のように述べている。

「豪州は近代国家としては比較的若いかもしれないが、わが国の歴史は多くの先住民の人々の歴史と同じく非常に古い。われわれはそうした人々が管理してきたことを正しく認識し、敬意を表する」

「調和の精神から、この事実を認識し、(先住民族に関する)この真実と共通認識を国歌に反映させることは至極当然のことだ。『young and free』を『one and free』に変更して奪われるものは何もないが、付け加えられる意味は大きいと考える」

豪州では、先住民についての表現の仕方、制度上の不平等、人種的不公平に関する議論が高まる中、ここ数年、国歌の歌詞も議論の的になっている。特に「われわれは若くて自由だ」という歌詞は、豪州に世界最古の文明の1つがあるという事実が反映されていないとして、反発する声が強かった。先住民の歴史は6万年にも及ぶと言われている。

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