内モンゴルで腺ペストが疑われる症例、当局が警戒呼びかけ

ノミの体内で見つかったペスト菌/ National Institute of Allergy and Infectious Diseases

ノミの体内で見つかったペスト菌/ National Institute of Allergy and Infectious Diseases

(CNN) 中国の内モンゴル自治区で腺ペストが疑われる症例が確認され、地元当局が警戒を強めている。

国営新華社通信の5日の報道によると、腺ペストが疑われる症例は内モンゴル自治区のバヤンノールで発見され、病院が4日、市当局に連絡した。地元当局は5日までに、4段階で上から2番目に高いレベル3の警戒警報を市内全域に出し、ペストに対する感染予防対策を呼びかけた。警戒は年末まで続ける方針。

ペストは細菌によって引き起こされる感染症で、ノミや動物を通じて感染する。中世には黒死病と呼ばれ、欧州で推定5000万人が死亡した。現代では早期に抗生剤を投与すれば治療できる。

腺ペストはリンパ節の腫れや痛み、発熱、悪寒、咳(せき)などの症状を引き起こす。

バヤンノールの衛生当局は市民に対し、人から人への感染リスクを抑えるための対策を促すとともに、狩猟や感染の恐れがある動物を食べることは控えるよう呼びかけている。

バヤンノール当局はまた、死んだり病気になったりしたマーモットを見かけた場合は報告するよう促した。中国の一部地域や隣国のモンゴルではマーモットを食べる習慣があり、過去にはこの地域でマーモットを原因とするペストの流行が発生していた。

モンゴルのステップに生息するマーモットの一種、タルバガン/Agami Photo Agency/Shutterstock
モンゴルのステップに生息するマーモットの一種、タルバガン/Agami Photo Agency/Shutterstock

1911年にはマーモットが原因と思われる肺ペストが流行し、中国北東部で約6万3000人が死亡している。

この時の流行は1年以内に終息したが、マーモット関連のペスト感染はその後も続いた。つい先週もモンゴルで、マーモットの肉を食べた男性2人の腺ペストの症例が確認されていた。

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