レバノン、路上のデモが暴徒化 46人病院搬送

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デモ隊が機動隊と衝突する様子=14日、ベイルート/Anwar Amro/AFP/Getty Images

デモ隊が機動隊と衝突する様子=14日、ベイルート/Anwar Amro/AFP/Getty Images

レバノン・ベイルート(CNN) 中東レバノンの首都ベイルートで反政府デモが暴徒化し、治安部隊との衝突で16日までに46人が病院搬送された。同国の民間防衛組織と赤十字が明らかにした。

衝突は14日に発生した。レバノンでは汚職や政府の失策などに反発した抗議デモが10月から続いているが、この日の衝突はこれまでで最も激しいものとなった。

石や爆竹を投げつけてくるデモ隊に対し、治安部隊は催涙ガスや放水銃、ゴム弾を使用。ベイルート市内の主だった集会場所や政府施設から離れるよう圧力をかけた。

レバノンの民間防衛組織と赤十字は、衝突の間に46人を病院搬送したと発表した。またその場で数十人を手当てしたとも明かした。ソーシャルメディア上の動画には、デモ隊の一部が意識を失ったとみられる参加者を引きずって路上を移動する様子も映っている。

機動隊に投石するデモ隊=14日夜/Anwar Amro/AFP/Getty Images
機動隊に投石するデモ隊=14日夜/Anwar Amro/AFP/Getty Images

デモの参加者はハリリ暫定首相とバシル暫定外相を標的に抗議の声を上げた。前者は16日にも、議会の手続きを経て次期政権のトップに指名されるとみられている。

レバノンでは経済危機も深刻化し、物価が上昇。企業は大規模な解雇や賃金カットを余儀なくされている。全国で商店が営業を停止するなか、銀行は先月、非公式の資本規制に踏み切った。

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