はしかの死者激増、子ども260万人に感染の恐れ フィリピン

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フィリピンで、子どもを中心としたはしかの感染拡大に歯止めがかからない/NOEL CELIS/AFP/AFP/Getty Images

フィリピンで、子どもを中心としたはしかの感染拡大に歯止めがかからない/NOEL CELIS/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) フィリピンではしかの感染が拡大し、今年に入って死亡した患者は、昨年1年間の死者数を上回った。専門家は、子ども260万人あまりに感染の恐れがあると警告している。

国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)によると、今年に入ってはしかのために死亡した患者は261人に上る。犠牲者のほとんどは5歳未満の子どもだった。

2018年の死者は年間の合計で202人となっており、今年の死者は前年に比べて547%増えたことになる。

IFRCはフィリピンの保健省と連携して、特に感染者が多い7地域で今後1年かけて、まだ予防接種を受けていない子ども全員にワクチンを接種する計画。赤十字のボランティア200万人を動員して戸別訪問を行っているという。

フィリピンでは2014年にデング熱のワクチン「デングワクシア」を巡る問題が起きたことをきっかけに、予防接種に対する信頼が失墜した。

フィリピン疾病対策局によると、デングワクシアに対する恐怖心のために、はしかやインフルエンザといったワクチンの接種率は2017年の70%から、18年は39%に落ち込んだ。

IFRCはワクチンの安全性を強調し、保護者に対して、子どもを守るために予防接種を受けさせてほしいと呼びかけている。

ユニセフによると、はしかの感染は世界的に拡大しており、症例数は2017年~18年にかけて48.4%増加した。

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