元スパイ襲撃 「背後にロシア」の指摘、プーチン氏が一蹴

2018.03.19 Mon posted at 17:57 JST

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(CNN) 英ソールズベリーで元スパイのロシア人男性とその娘が神経剤で襲撃され重体に陥っている件で背後にロシアがいるとの指摘について、ロシアのプーチン大統領は18日、「分別ある人物ならだれでも、これが、せん妄であり馬鹿げていると理解するだろう。我々がそのようなことをするとは考えられない」と一蹴した。

プーチン氏は、モスクワの党本部で、「最初に頭に浮かんだのは、もし、軍レベルの神経剤が使われたなら、彼らはその場で死亡しただろう、明らかに」と指摘。「ロシアはそのような神経剤は保有していない。我々は全て破棄した」と述べた。

プーチン氏の発言前に、英国のジョンソン外相は、旧ソ連時代に生み出された「軍レベル」の神経剤「ノビチョク」について、ロシアが過去10年にわたって製造と貯蔵を行っている証拠があると述べていた。

セルゲイ・スクリパリ氏と娘のユリア氏は3月4日、ソールズベリーで、ノビチョクによる襲撃を受けて、重体となっている。

英国のメイ首相は、襲撃について、英国の地で無実の民間人を殺害しようとした試みだとしてロシアを非難。ロシアの外交官23人を追放すると明らかにしていた。これに対して、ロシア側も英国の外交官23人の追放を発表している。

ジョンソン外相によれば、化学兵器禁止機関(OPCW)の専門家が19日に訪英し、ソールズベリーで使われた物質のサンプルについて検査を行う。

ノビチョクはロシア語で「新参者」を意味する。冷戦時代、秘密裏にロシアで開発された。1990年代までその存在は秘密だった。現在も、ロシアを除いてノビチョクを開発している国はないとみられる。

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