シリア動物園に置き去りのライオンなど救出、脱水や栄養失調

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内戦下にあるシリアの動物園からライオンなど置き去りにされた動物を救出

内戦下にあるシリアの動物園からライオンなど置き去りにされた動物を救出

(CNN) 動物愛護団体「フォー・ポーズ」はこのほど、内戦下にあるシリア北部アレッポ東部郊外にある遊園地「マジック・ワールド」の動物園から置き去りにされていたトラなど11頭と犬2匹を救出したと報告した。

同動物園にはかつて300頭・匹以上の動物が飼育されていたが、今回助け出したトラなどが残るのみだったという。激減の原因は不明だが、同団体は餓死や爆撃の被害、逃亡や私設動物園への売却などが要因とみている。

生き延びていたのはハイエナ2頭、ライオン5頭、トラ2頭、クロクマ2頭にハスキー犬2匹。

これら動物はヨルダンの動物愛護施設に引き取られた。アレッポから到着した際は脱水症状や栄養不良が目立ち、傷口が開いたままの動物もいたという。

その後、ビタミン剤の投与や適切なエサが与えられ、3カ月後にはアレッポで見せていた体力の衰えなどはほとんど消えたという。ただ、専門家はシリアでの苦難がもたらした心理的な後遺症がまだ癒えていない動物もいると指摘。一部の動物は6年続いているシリア内戦の間、マジック・ワールドに閉じ込められていたという。

内戦でアレッポは反体制派の重要拠点となっていたが、シリア政府軍が昨年末に制圧していた。

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