香港裁判所、「雨傘運動」のリーダーら3人に実刑判決
香港(CNN) 香港の裁判所は17日、2014年の大規模な民主化運動「雨傘運動」で主導的役割を果たした黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏(20)ら3人に実刑判決を下した。
黄氏は禁錮8カ月(これまでの社会奉仕活動を考慮して6カ月に減刑)、羅冠聰(ネイサン・ロー)氏(24)は禁錮10カ月(同8カ月)、周永康(アレックス・チョウ)氏(26)は禁錮8カ月(同7カ月)の判決をそれぞれ受けた。
判決文が読み上げられると傍聴席は静まり返った。だが判事が小槌を叩いて裁判の終了を知らせると、支持者たちはいっせいに「恥だ」「政治的迫害だ」と声を上げた。
2014年の雨傘運動では、民主的な選挙制度を求めて数多くの人々が路上を占拠した。
当初、黄氏らには社会奉仕活動を命じる判決が下された。だが政府が抑止力に欠ける判決だとして上訴していた。
羅氏と周氏の弁護人は、判決に驚きはないが「非常に厳しい」と述べた。
判決の直後、黄氏はツイッターで「(政府は)私たちの体を閉じ込めることはできても心は閉じ込められない」と強調。「彼らは抗議の声を黙らせ、私たちを議会から追い出し、閉じ込めることはできる。だが香港人の心を勝ち取ることはないだろう」と述べた。
また、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチのソフィー・リチャードソン中国部長は判決について「あからさまに計算された政治的迫害」だと述べた。