サウジ、イランと国交断絶 シーア派指導者処刑で対立激化

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サウジ大使館に放火

(CNN) イスラム教スンニ派国家のサウジアラビアがシーア派指導者ニムル師を処刑したことに対し、シーア派国家のイランで大規模な抗議デモが発生した問題は、両国間の外交問題に発展している。サウジ政府は3日、イランとの関係断絶を発表した。

サウジのジュベイル外相は記者団との会見で関係断絶を宣言し、国内のイラン外交官に48時間以内の出国を求めた。

ニムル師は2011年の民主化運動「アラブの春」でサウジ王室の追放を主張。12年に逮捕され、宗派間対立をあおった罪などで14年に死刑を言い渡された。2日に死刑が執行されたことに対し、イランの首都テヘランでは同日夜、サウジ大使館に火炎瓶が投げつけられるなど暴力的なデモが起きていた。

イランの最高指導者ハメネイ師は3日、ツイッター上でニムル師の処刑を非難。自身のサイトにも、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が人質を斬首しようとしている場面を「黒いISIS」、サウジでの処刑場面を「白いISIS」と名付けたイラストを掲載し、「何か違いはあるか」と問い掛けた。

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