地中海で難民3500人を救出、欧州諸国の船が救助活動

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地中海の難民船の様子。今回はリビア沖で数千人を救助したという

地中海の難民船の様子。今回はリビア沖で数千人を救助したという

(CNN) リビア沖の地中海で6日、難民を乗せた多数のボートが立ち往生しているとの連絡を受け、ドイツやイタリア、英国、アイルランドの艦船が一斉に救助に向かった。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の報道官によると、最初の救難信号が入ったのは同日早朝。イタリアの沿岸警備当局者によれば、これを受けて欧州諸国から派遣された十数隻の船が、4カ所で救助活動にあたっている。

同日午後11時の時点で約3480人が救助されたとみられる。現場付近の天候は良好で、死者や行方不明者は報告されていない。

救助船のひとつに同乗した人権団体のメンバーは、リビア沖約50キロの海上で、約560人が乗った船4隻と小型ボート1隻から計2400人を救助したと語った。

地中海では近年、シリアやソマリア、スーダン、エリトリアの紛争から逃れて欧州を目指した人々が人身売買業者の犠牲になるケースなどが相次いでいる。今年4月にはリビア沖で難民船が転覆し、数百人が死亡したとのニュースが報道された。

国連の推計によると、今年初めから5月末までの間に地中海を越えて欧州へ渡った難民らは9万人に達した。このうち半数以上がイタリア、約4万2000人がギリシャに上陸。海上で死亡したり行方不明になったりした人は約1850人に上っているという。

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