「偽善」「誤り」「専制の象徴」 CIAの拷問を各国が非難

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CIAによる尋問の実態を調査した報告書の公表で、各国から米国に対する非難の声があがっている

CIAによる尋問の実態を調査した報告書の公表で、各国から米国に対する非難の声があがっている

(CNN) 米中央情報局(CIA)のテロ容疑者に対する拷問の実態について調べた報告書を米上院情報委員会が公表したことを受け、各国から非難の声が相次いでいる。中国は「米国の人権擁護は偽善」と述べ、国連は米政府に対して拷問にかかわった関係者の訴追を促した。

各国の反応は以下の通り。

アフガニスタン

ガニ大統領は10日、報告書で明らかになった「非人道的な行為」を非難。カブールで記者団に対し、「不幸なことに、我々アフガンの同胞が拷問されていたことが分かった」と述べ、中には無実の人もいたと指摘した。

中国

中国外務省の洪磊報道官は同日、「中国は一貫して拷問に反対している。米国側はこれに関連した行動を正し、国際条約の条項に真摯(しんし)に従わなければならない」と語った。

国営新華社通信の論説では「米国の人権擁護は薄っぺらな偽善」だと強調し、テロ容疑者が収容されているキューバのグアンタナモ米軍基地は「2004年以来、人権侵害の悪名が高かった」と指摘。ブッシュ前大統領もオバマ大統領もこの状況に対して何もしなかったと批判した。

英国

キャメロン首相は訪問先のトルコで9日、「拷問は誤りだ。我々は世界の安全と過激派の撲滅を願っている。だが道徳的権威が失われれば成功はできない」と語った。

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