買い物客か密輸業者か、中国人留学生の「代購」ビジネスとは
香港(CNN) 世界中に散らばる中国人留学生の間で、「代購(タイコウ)」と呼ばれる代理購入ビジネスが広まっている。留学先の有名ブランド店で商品を購入、インターネット経由で中国の顧客に売りさばく。
中国電子商務研究センターの調べによると、2013年の代購の市場規模は744億元(約1兆4000億円)にまで拡大した。あまりのブームに歯止めをかけるため、当局が規制に乗り出す事態にまで発展している。
話題の「代購」で稼ぐ2人の中国人留学生に話を聞いた。
ニューヨークで学ぶ大学院生の張氏は、空き時間を利用して高級デパートに繰り出すのが習慣だ。エルメスの「バーキン」のような、高級ブランドの人気商品を買い付けて回る。
張氏はCNNに取材に対し、「シャネルのバッグ1個で200~300ドルぐらい。エルメスならもっと稼げる」と語る。中国ではぜいたく品に対して高額の消費税が課されており、ブランド品は米国のほうが30%程度安いという。
海外居住者に代理購入を依頼し、この「ぜいたく税」を回避することで、ブランド品が安く手に入る仕組みになっている。