スイスで国民投票、移民規制を承認 EUは「遺憾」

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スイス・チューリッヒの旧市街。移民制限が小差で承認された

スイス・チューリッヒの旧市街。移民制限が小差で承認された

(CNN) スイスで9日、外国からの移民の受け入れ人数を制限すべきかどうかを問う国民投票が実施され、制限が小差で承認された。

スイスは欧州連合(EU)の加盟国ではないが、これまでEU諸国からの通勤者らは自由に出入りすることができ、転入もほとんど規制されていなかった。

これに対して外国人の流入に不安を訴える声が高まり、規制に向けた憲法改正が提案されていた。

連邦政府は声明で、国民投票の結果を受けて憲法が改正されるとの見通しを示した。外国人には居住許可証の取得が義務付けられ、通勤者や亡命者を含めた人数が国別に割り当てられる。スイスの企業は、これまでほど容易に外国人労働者を雇うことができなくなると予想される。

EUの行政執行機関、欧州委員会は同日の声明で、規制が承認されたことに「遺憾」を表明し、「EUとスイスの間で移動の自由を認めてきた方針に反する」と批判した。

アルバニアやボスニア、トルコなどから流入する外国人はスイスの労働力の約25%、人口の約20%を占めるが、国民投票には参加していない。

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