ウクライナ軍の東部要衝の撤退、米議会の「無為」原因とバイデン氏

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米国のバイデン大統領/Anna Moneymaker/Getty Images

米国のバイデン大統領/Anna Moneymaker/Getty Images

(CNN) 米国のバイデン大統領は17日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、ウクライナ軍が同国東部ドネツク州の激戦地であるアウジーイウカから撤退したことに触れ、さらなる軍事支援の提供に動かない米連邦議会の「無為」が直接的な要因とする考えを示した。

ホワイトハウスが発表した会談要旨によると、バイデン氏は議会の不作為を受けて武器弾薬の供給はしぼんでおり、ウクライナ軍兵士は弾薬の利用を制限する苦境に追い込まれ、ロシアにここ数カ月で初めて顕著な戦果を許すことになったと指摘。

バイデン大統領は、議会がウクライナ軍への再供給を図る軍事支援の法案を緊急に成立させる必要性を強調したと述べた。

バイデン氏はこの後、訪問先のデラウェア州リホボスビーチで記者団に、ウクライナの他の町が陥落しないことに確信を持てないとも指摘。ウクライナは勇敢かつ英雄的に戦っており、米国が同国国民により多くの支援を回さないことは「非倫理的」であると説いた。

「彼らの武器弾薬が尽きかけ、我々が立ち去る」という考えは馬鹿げており、非倫理的と主張。国家としての米国の全てに反する考えであるとも続けた。

米上院では先週、ウクライナへの支援などを盛り込んだ総額約953億ドル相当の超党派の外国援助法案が可決された。この法案の審議は今後、共和党が優勢な下院に移るが、ジョンソン下院議長(共和党)は提出する計画はないとの見解を示している。下院は現在、2週間の休会に入っている。

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