「ジェノサイド」でのイスラエル提訴はメリットなし 米国務長官

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ブリンケン米国務長官(左)がイスラエルのネタニヤフ首相と会談/GPO

ブリンケン米国務長官(左)がイスラエルのネタニヤフ首相と会談/GPO

(CNN) イスラエルを訪問中のブリンケン米国務長官は9日、パレスチナ自治区ガザ地区でジェノサイド(集団殺害)を行っているとして、南アフリカがイスラエルを国際司法裁判所(ICJ)に提訴した件について、「メリットがない」と述べ、提訴は人道危機や紛争拡大を抑制するための取り組みから注意をそらすものとの考えを示した。

ブリンケン氏は記者会見で、イスラム組織ハマスやイスラム教シーア派組織のヒズボラ、イエメンの反政府武装組織フーシ、そしてこれらの組織を支持しているイランを指して、「イスラエルを攻撃しているこれらの者がイスラエルの消滅とユダヤ人の大量殺害を公然と呼びかけ続けていることを考えると、特に腹立たしい」と述べた。

ブリンケン氏はまた、避難民となったパレスチナ人が帰宅できるよう、まず国連が「評価」を行うことにイスラエルが同意したと明らかにした。

同氏によると、パレスチナ人のガザ地区からの強制移住を擁護する提案を米国は明確に拒否するとの考えをイスラエルのネタニヤフ首相に伝えたという。

ブリンケン氏は8日に中東諸国の首脳と、9日にイスラエルのネタニヤフ氏やヘルツォグ大統領らと会談した。

「ジェノサイド」提訴に関する最初の審理は11日に予定されている。

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