「配管工のジョー」死去、49歳 08年米大統領選でオバマ氏に質問
(CNN) 2008年米大統領選で当時のオバマ上院議員に経済政策について問いただし、「配管工のジョー」の名で知られるようになったサミュエル・ジョゼフ・ワーゼルバッカーさんが死去した。家族が明らかにした。49歳だった。
妻のケイティーさんはCNNに寄せた声明で、「ジョーに出会った時、彼は既にみんなから『配管工のジョー』と呼ばれていましたが、私宛てに素晴らしい文章を書いて『ただのジョー』の素顔を見せてくれました」「彼はごく普通の立派な人で、質問を投げかけて注目を浴びた後は、深く愛する国のために尽くそうと努めました」と悼んだ。
さらに「私の心はがんに人生を左右される全ての人と共にあります。浮き沈みは絶えませんが、私たちは日常生活に喜びを見いだそうとしていました。長くつらい闘病生活でしたが、彼はいま痛みから解放されました」とも述べた。
長男のジョーイさんは、父親は信仰心のあつい人で、米国という国を信じていたと振り返った。
ワーゼルバッカーさんは08年、オハイオ州で遊説中のオバマ氏に中小企業政策や税金政策について質問し、困窮する中間層の象徴として一躍有名になった。
12年には共和党から連邦議会下院選に出馬したものの、オハイオ州第9区の議席を巡る争いで民主党のマーシー・カプター氏に敗れた。