ジュリアーニ氏、トランプ氏の自宅訪問していた 自身の弁護士費用支払いを懇願

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ジュリアーニ氏がトランプ氏の自宅を訪れ、弁護士費用の支払いを懇願していたという/Eric Lee/Bloomberg/Getty Images

ジュリアーニ氏がトランプ氏の自宅を訪れ、弁護士費用の支払いを懇願していたという/Eric Lee/Bloomberg/Getty Images

(CNN) トランプ前米大統領の顧問弁護士だったルディ・ジュリアーニ氏が、自らの弁護士を従え、この数カ月の間にフロリダ州にあるトランプ氏の自宅「マール・ア・ラーゴ」を訪問していたことが分かった。目的はトランプ氏に対し、自身の弁護士費用を支払うよう直接かつ必死の訴えを行うことだった。事情に詳しい情報筋がCNNに明らかにした。

ジュリアーニ氏と同氏の弁護士を務めるロバート・コステロ氏は、面と向かって説明すれば、トランプ氏に援助の必要性を示すことができると考えていた。ジュリアーニ氏の弁護士費用は膨れ上がる一方となっていた。

ジュリアーニ、コステロ両氏は4月下旬にフロリダを訪れ、トランプ氏と2度会談。ジュリアーニ氏が抱える巨額の弁護士費用について話し合った。そこで両氏は、費用を肩代わりするのが最終的にはトランプ氏にとって最良の利益になると説得した。

しかし、自身の資金に手を付けることには極めて厳格なトランプ氏は、そこまでの関心を示さなかった。コステロ氏の説得の後、トランプ氏はジュリアーニ氏の弁護士費用の一部について支払いに協力すると明言したものの、具体的な金額や期日を巡る約束は一切しなかった。

この他、資金調達の担当者2人の下へ行き、ジュリアーニ氏の件を取り上げることにも同意したという。別の情報筋が明らかにした。

情報筋によれば、トランプ氏が肩代わりに同意したのはジュリアーニ氏の電子記録の置き場所を提供する企業から請求される少額の手数料のみ。数カ月後、トランプ氏の政治活動委員会(PAC)がこの企業に34万ドル(現在のレートで約5000万円)を支払ったことが選挙資金に関する公的記録に記載されている。CNNは、支払いの目的がジュリアーニ氏による同社への未払い費用の解決だったことを確認している。

ジュリアーニ氏を担当する別の弁護士は16日に法廷で、トランプ氏のPACからの支払いに言及。ただ投票システム会社スマートマティックの起こした名誉毀損(きそん)訴訟に必要な追加の裁判費用を支払う資金は現在ジュリアーニ氏の手元にないことを明かした。別の情報筋も、その後トランプ氏のPACからジュリアーニ氏に対する追加の支払いは一切行われていないことを確認した。

ジュリアーニ氏のマール・ア・ラーゴ訪問はこれまで報じられていなかった。この行動から、同氏が数カ月にわたって直面してきた財政的な負担がどれほどの水準にあったのかが示唆される。同氏の訴訟トラブルはなおも山積し続けている。

CNNは15日、ジュリアーニ氏が抱える弁護士費用と制裁金が巨大な額に膨れ上がっていると報じた。その原因となっている数多くの訴訟は、同氏が行った虚偽の主張に関連する。それは2020年の大統領選が不正に操作されていたとする内容だった。

「トランプ前大統領」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]