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トランプ氏、20年大統領選前の会議で選挙の安全性を称賛か 特別検察官が調査 CNN EXCLUSIVE

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ジャック・スミス特別検察官(左)とトランプ前米大統領/Reuters

ジャック・スミス特別検察官(左)とトランプ前米大統領/Reuters

ワシントン(CNN) トランプ前米大統領が2020年大統領選の結果を覆そうとしたとの疑惑を捜査するジャック・スミス特別検察官の事務所が、米国の元当局者らに対し、同年2月に大統領執務室で行われた会議について聞き取りを行っていることが25日までに分かった。会議の場でトランプ氏は、米国における選挙の安全性が改善したことを称賛していたという。事情に詳しい多数の人物が明らかにした。

米国の高位当局者とホワイトハウスのスタッフを集めて行った当該の会議で、トランプ氏は自らの政権による取り組みを誇示。その内容は投票用紙を使用した投票の拡大並びに票集計のセキュリティー監査の支援に関するものだったとした。選挙システム保護の取り組みに大いに勇気づけられたトランプ氏は、連邦捜査局(FBI)と国土安全保障省に対し、記者会見を開いてこの件についてアピールするよう提案したという。会議に関してよく知る4人の人物がCNNに明らかにした。

こうした内容は、トランプ氏が主張する不正選挙が行われたとの陰謀論と著しい対照をなす。同氏は大統領選の数週間後から不正にまつわる言説を広め始め、それを利用して選挙結果に疑義を唱え続けている。

スミス氏の事務所は最近の数カ月で、上記の会議について知る多数の元米当局者に聞き取り調査を行った。ただ情報筋によれば、会議に出席したもののスミス氏による聞き取りではその件について質問を受けなかった当局者もいたという。少なくとも1人の元当局者に対する質問の中で、捜査員らの興味は顧問から米国の選挙システムは安全だと告げられた際のトランプ氏の反応に向いていた。またトランプ氏がそうした話題について十分な情報を与えられていたかどうかにも関心を寄せていたという。情報筋の一人が述べた。

情報筋が付け加えたところによれば、捜査員らが特に関心を抱いたとみられるのは当時のトランプ氏の考え方を理解することだった。同氏はこれより後、何カ月にもわたる活動を開始し、選挙の安全性に対して疑念を投げかけることになる。捜査員らはまた、多数の証言者らへの質問の中で、トランプ氏が複数の高官に対し、選挙の安全性に関する自身の言説に反論したことへの報復を行ったかどうかも尋ねた。事情に詳しい情報筋2人がCNNに明らかにした。

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