キューバ、中国に対し国内でのスパイ施設建設を承認か 米諜報

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キューバの首都ハバナの街並み/Frédéric Soltan/Corbis via Getty Images

キューバの首都ハバナの街並み/Frédéric Soltan/Corbis via Getty Images

(CNN) カリブ海の島国キューバが、中国に対し自国内でのスパイ施設の建設を承認することで合意したとの見方が浮上した。この施設を通じ中国側は、米国南東部一帯の電子通信の盗聴が可能になるという。当該の諜報(ちょうほう)に詳しい情報筋2人がCNNに明らかにした。

1人目の情報筋によれば、米国は数週間前にこの計画について把握した。ただ中国が既に施設の建設に着手したのかどうかは不明だという。

2人目の情報筋は、原則として両国の合意は成立したものの、まだ施設建設の動きは一切ないと述べた。

米国が中国によるキューバ国内でのスパイ施設建設を止められるのかどうかは現時点で判然としない。

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官は8日に声明を出し、この件に関する報道について「正確ではない」と指摘。かねて中国とキューバの関係には強い懸念を抱いてきたと述べた。また世界各国での中国の活動についても懸念しつつこれを注視し、対抗措置を講じていると説明した。その上で、自国の安全保障にまつわるあらゆる責務を国内、域内の両方で果たしていけると自信を示した。

キューバ外務省幹部は8日の記者会見で、中国との合意に関する報道を否定。「全くの虚偽」であり「中傷」だと述べた。

また米国の当局者はしばしばこのような中傷をでっち上げると指摘し、それを使ってキューバへの制裁を正当化していると非難した。

当該の施設に関する新たな諜報は、米紙ウォールストリート・ジャーナルが最初に報じた。

この報道を巡り、米上院情報委員会の幹部らが声明で懸念を表明した。

米中央情報局(CIA)はコメントを控えた。CNNはワシントンにある中国大使館、キューバ大使館にコメントを求めた。

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