米CDCのワレンスキー所長が退任へ、コロナ対策に区切り

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米疾病対策センター(CDC)のロシェル・ワレンスキー所長が6月末で退任する/Stefani Reynolds/Pool/AFP/Getty Images

米疾病対策センター(CDC)のロシェル・ワレンスキー所長が6月末で退任する/Stefani Reynolds/Pool/AFP/Getty Images

(CNN) 米疾病対策センター(CDC)とバイデン米大統領は11日までに、国内での新型コロナウイルス対策を主導してきた一人であるロシェル・ワレンスキーCDC所長が今年6月30日に退任すると発表した。

CDC職員宛ての電子メールの連絡でも明らかにされた。後任の所長については伝えられていない。

バイデン氏は声明で「ワレンスキー氏は1世代に一度の感染症の世界的流行に立ち向かう前線で誠実かつ正直に複合的な組織を率いてきた」とその業績をたたえ、「次章での活躍を望む」と結んだ。

同所長は大統領に送った書簡で、新型コロナを受けた米国の公衆衛生上の緊急事態宣言の終了は「米国や公衆衛生、CDC所長としての私の職務において非常に大きな転換点になる」と自らの退任の理由を説明した。

米メリーランド州出身のワレンスキー博士はCDC所長になる前、米マサチューセッツ総合病院の感染症科の責任者やハーバード大学医学部教授などを歴任。米国立保健研究所(NIH)のエイズウイルス(HIV)研究顧問組織の責任者や世界保健機関(WHO)の顧問なども務めたことがある。

米ホワイトハウスの新型コロナウイルス対応チームのアシシュ・ジャー調整官は、ワレンスキー氏の手腕について、類いまれな指導力を発揮し、素晴らしいパートナーであったと振り返った。「彼女はCDCをさらに効果的な組織とするための大きな改革に挑む重要な責務を果たした」とも称賛した。

ワレンスキー氏は昨年、新型コロナへの対応で誤りがあったことを認め、打ち出した対策や現状の組織運用の方法を独立的な立場から検証する姿勢を表明。この調査結果を受け同年8月に衛生上の問題により迅速に対処するため、組織の動かし方や特有な職場環境などを刷新する抜本的な計画を示していた。

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