米、フィリピンでの基地利用を拡大へ 中国に対抗

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
フィリピン南部の基地を訪れたオースティン米国防長官=1日/Command Public Information Office/Western Mindanao Command/AP

フィリピン南部の基地を訪れたオースティン米国防長官=1日/Command Public Information Office/Western Mindanao Command/AP

(CNN) オースティン米国防長官は2日、フィリピンの首都マニラを訪問した。これに合わせ、米軍がフィリピンで利用できる基地を4カ所増やすとの合意が発表された。南シナ海の南東部、台湾に近い地域で足がかりを強化する形となる。

また、既に2014年締結の「防衛協力強化協定(EDCA)」の適用対象となっている5基地でのプロジェクトがほぼ完了したことも発表された。

EDCAの下、米国は特定の基地に軍を巡回駐留させたり、両国の使用する施設を建設したりことが認められている。

共同声明では「ECDAは米フィリピン同盟の柱であり、両軍の合同訓練や演習、相互運用性を支えるものだ。ECDAの拡充は我々の同盟を一段と強力で強じんなものとし、我々の統合した軍事力の近代化を加速させるだろう」としている。

米軍が新たに利用できるようになる基地の場所については明らかにされていない。

複数の米国防当局者は今週、CNNの取材に対し、米政府は中国を念頭にフィリピンの基地の利用拡大を求める方針だと明らかにしていた。インド太平洋地域で進められている戦力態勢見直しの一環となる。

米国はこのところ、インド太平洋地域での動きを活発化しており、前日はインドとの間で防衛技術を共有する計画を発表。今月には日本の島しょ部に米海兵隊の新部隊を配備する計画も明らかにした。

さらに先週、海兵隊は米領グアムに新基地「キャンプ・ブラズ」を正式開設した。海兵隊の基地が新たに開設されるのは70年ぶりで、5000人の海兵隊員が配備される見通しとなっている。

「南シナ海情勢」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]