トランプ氏の議会襲撃事件に対する責任、民事裁判で検討始まる

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米議会襲撃事件に対するトランプ氏の責任を検討する民事裁判が連邦地裁で始まった、/Evan Vucci/AP

米議会襲撃事件に対するトランプ氏の責任を検討する民事裁判が連邦地裁で始まった、/Evan Vucci/AP

(CNN) 米首都ワシントンの連邦地裁の判事は10日、米議会議事堂襲撃事件に関連して民主党議員や議会警察の警官がトランプ前大統領などを相手取って起こした民事訴訟で、事件が発生した昨年1月6日のトランプ氏の言動に関する質問を行った。本裁判で、暴徒と化したトランプ氏支持者に関連してトランプ氏本人の免責が検討されるのは初めて。

10日の審問でアミット・メータ判事は、トランプ氏が当日、議事堂に向けて行進するように群衆に呼びかけながら、2時間にわたり暴力をやめるように声を上げなかったことを繰り返し指摘した。

メータ判事は「2時間近い間大統領が『やめなさい、議事堂から立ち去りなさい。これは私があなた方に望むことではない』と言わなかった」と述べ、大統領が即座に行動を非難せずに状況を悪化させるようなツイートを送っていたと言及。「これは、大統領が当日、議事堂内部にいる人々の行動に賛同していたと見るのがもっともらしい見方ではないか」と質問した。

また、息子のドナルド・トランプ・ジュニア氏までもが大統領の首席補佐官に連絡し、トランプ氏に暴力を非難するように求めていたとも指摘した。

トランプ氏や側近らは表現の自由を定める修正第1条で自分たちが守られていると主張。1月6日の発言は公人としてのものであり、また暴徒との共謀に加担することに同意していないとも述べている。

トランプ氏の弁護士は、同氏の大統領在任中の発言はすべて責任が免除され、あらゆる訴訟から保護されるとも主張している。

本件は、民事裁判で事件に対するトランプ氏の責任を問えるのかが試される最初のケースとなる。

訴訟は民主党のエリック・スウォルウェル議員など11人の議員と議会警察の警官2人が起こした。被告にはトランプ氏や当日の集会に参加した共和党のモー・ブルックス議員(アラバマ州選出)、ドナルド・トランプ・ジュニア氏、トランプ氏の顧問弁護士を務めたルディ・ジュリアーニ氏、右派集団のプラウドボーイズやオースキーバーズが並ぶ。

訴状によると、民主党議員はトランプ氏などから、2020年大統領選結果の議会による認証阻止をもくろむ共謀の一環で脅しを受けたと主張。トランプ氏が襲撃指示の責任を負うと述べている。

議会警察の警官は、トランプ氏が群衆を鼓舞したために、化学物質のスプレーを浴びせられ、物を投げられる被害にあったと主張している。

一方、被告らは群衆の行動からは距離を置き、裁判所に対して訴えの却下を求めている。トランプ氏は、訴訟の進行を許せば政治的な発言を「大幅に」萎縮させ、政敵を標的にする訴訟を誘発することになると主張している。

被告のうちトランプ氏と側近らは刑事訴追を受けていないが、プラウドボーイズとオースキーパーズの幹部の一部は訴追を受けている。ただ、幹部らは無罪を主張している。

ワシントン連邦地裁ではトランプ氏らに対する訴訟がほかに6件起こされているが、まだ議論の段階に進んでいない。

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