トランプ大統領が最後の演説、「あなた方のために常に闘う」 バイデン氏にメモ残す
(CNN) トランプ米大統領は20日、ホワイトハウスに別れを告げた後に訪れたアンドルーズ空軍基地で、大統領として最後の演説を行った。これからも「常に闘う」と語り、次期政権の幸運を祈るとも述べた。
演説の冒頭に、ステージ横にいた家族に触れ、子どもたちがいることに気付きつつ「すばらしい仕事をした」と称賛を送った。
その後メラニア夫人を「すばらしい優雅さと美しさ、威厳を持った女性」と呼び、登壇を促した。メラニア氏は「あなた方のファーストレディーでいたことは私の最大の名誉だった。愛と支援をありがとう」と述べた。
トランプ氏はまた、「私はあなた方のために常に闘う。私は見ている。私は聞いている。この国の未来はこれ以上ないほどいい。新政権には大きな幸運と大きな成功を祈る。大きな成功を収めるだろう。彼らには本当に目を見張るようなことをするための土台がある」と語った。
家族やスタッフを含む群衆に向かって、「あなたの大統領でいられたことは私の最大の名誉だ」とも述べた。
ペンス副大統領やカレン・ペンス副大統領夫人、議会にも感謝の言葉を述べた。
任期中は誤った発言が続いたトランプ氏だが、最後の演説でも任命した裁判官の数や減税の規模などで誤りや誇張が見られた。
エアフォースワンに乗るトランプ大統領夫妻=20日、アンドルーズ空軍基地/Manuel Balce Ceneta/AP
トランプ氏夫妻はその後、大統領専用機「エアフォースワン」に乗りフロリダに向かった。離陸時にはフランク・シナトラの「マイ・ウェイ」がスピーカーから流れた。
事情に詳しい関係者によると、トランプ氏はバイデン次期大統領にメモを残した。その内容は現時点で不明。メラニア夫人もジル・バイデン次期大統領夫人に短い歓迎のメモを残したという。こちらも正確な内容は不明。