新型コロナ感染者、退院後も健康面や経済面で苦慮 米調査

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米テキサス州ヒューストンの病院の集中治療室(ICU)で患者の手を握る医療関係者=11月10日/Go Nakamura/Getty Images

米テキサス州ヒューストンの病院の集中治療室(ICU)で患者の手を握る医療関係者=11月10日/Go Nakamura/Getty Images

(CNN) 新型コロナウイルスに感染した人は回復して退院した後も健康面や経済面で厳しい状態に直面する可能性が高いことがわかった。米ミシガン州での調査結果が医学誌に発表された。

ミシガン大学ヘルスシステムの研究者が、新型コロナウイルスに感染してミシガン州で治療を受けた患者488人について調べた。研究では3月16日~7月1日に退院した患者を退院から約2カ月後に調査した。

退院した人のうち3分の1がせきや味覚や嗅覚(きゅうかく)の持続的な喪失などの健康問題が続いていると報告した。

約半数が精神的な影響が出たとしたほか、28人は退院後に心の健康状態について治療を求めたと明らかにした。

36%が入院によって少なくとも軽度な財政的な打撃を受けたと報告した。発症前に働いていた人のうち40%は職を失ったり、復職できないほど健康状態が悪化したりした。復職した人のうち4分の1は、勤務時間を減らしたり業務を変更したりしたという。

研究は、今回のデータによって、新型コロナウイルスによる打撃は入院期間のはるか先にも及んでいることが確認されたと指摘した。

今回の研究には限界もあった。調査できたのは退院後60日の時点で生存している追跡対象の患者のうち41.8%にとどまった。調査は電話で3回以上コンタクトをする方法で実施された。

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