豪カンタス、「超長距離便」の調査飛行 NY―シドニーを約20時間

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豪カンタス航空がオーストラリア東海岸と米ニューヨークや英ロンドンの直行便就航に向けて調査飛行を実施した/DANIEL SLIM/AFP/Getty Images

豪カンタス航空がオーストラリア東海岸と米ニューヨークや英ロンドンの直行便就航に向けて調査飛行を実施した/DANIEL SLIM/AFP/Getty Images

(CNN) 豪カンタス航空が計画しているオーストラリア東海岸と米ニューヨークや英ロンドンの直行便就航に向け、初の調査飛行が実施された。

乗員乗客計50人を乗せたボーイング787―9型「ドリームライナー」は、ニューヨークのジョン・F・ケネディ(JFK)国際空港を出発。シドニーまで約1万6400キロの距離を飛び、連続20時間近いフライトが搭乗者に及ぼす影響を調べた。

18日に報じられたところによると、搭乗した50人の大半はカンタス航空の従業員だが、常連客のボランティア6人も参加。操縦席にはパイロット4人が交代で座り、さらに2人が客室で待機した。

同航空は数カ月前から綿密な計画を立て、最適の飛行ルートを決めたという。

調査飛行は全部で3回予定されている。2回目は来月ロンドンからシドニー、3回目は年内に再びニューヨークからシドニーを飛ぶことになっている。


2022年までにシドニー、メルボルン、ブリスベンの3都市とニューヨーク、ロンドンをそれぞれ結ぶ直行便の就航を目指す。

オーストラリア・欧州間では現在、西海岸のパースとロンドンの間で2018年3月に就航した約1万4500キロのルートが唯一の直行便だ。

調査飛行では、豪シドニー大学、モナシュ大学と警戒性・安全性・生産性共同研究センターが、1万キロを超える超長距離のフライトで照明や食事、睡眠パターン、機内エンターテインメントなどの条件が乗客の健康状態や体内時計にどう影響するかを分析する。

搭乗者はフライトの前から2週間後までの体調や時差ぼけの状態を報告することになっている。操縦室にカメラを設け、パイロットの脳波も測定して乗務基準の参考にするという。

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