渋谷スクランブル交差点――世界で最もワイルドな交差点にようこそ

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世界で最もワイルドな交差点にようこそ

東京(CNN) 1回に1000人以上が横断し、世界で最も人通りの多い横断歩道と言われることも多い東京・渋谷のスクランブル交差点。10本の車線と5本の横断歩道が、東京のど真ん中のネオンで彩られたビル群の谷間で合流している。

大みそかには、米ニューヨークのタイムズスクエアさながらのカウントダウンが行われ、さらにここ数年、若者が暴れて世間をにぎわせている渋谷ハロウィーンの中心地でもある。

この交差点の人気の理由は容易に説明がつく。

まず交差点から目と鼻の先の渋谷駅は、新宿駅と並び、世界で最も乗降客数の多い鉄道の駅の一つとされる。

また新宿、原宿、六本木などの人気エリアにもつながっており、この交差点を通らずに東京を観光するのは不可能と言ってもいいかもしれない。

渋谷スクランブル交差点は、数々の映画の舞台にもなっている。米映画「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」では、この交差点を車が疾走するカーチェイスシーンが有名だ。

また映画「ロスト・イン・トランスレーション」の、傘を差した人々が交差点を行き交うシーンを覚えている人も多いだろう。日本映画「バトル・ロワイアル」では、未来的な都市景観として使われた。

この交差点では、プロのモデルやモデルの志望者たちが、まるでファッションショーの舞台を歩いているかのように、気取りながら横断歩道を渡る。マスコットが踊りながら横断歩道を渡る姿も決して珍しくはない。また1人乗りのカートで渋谷の街を疾走するツアーも人気のようだ。この交差点は見る場所であると同時に人に見られる場所でもある。

この交差点はイベントの舞台にもなるが、ハロウィーンのような大イベントでも、警官がロープを張って歩行者が歩道から出ないようにするため、交差点はいつも通り正常に機能する。どんなに人通りや交通量が多くても、この巨大な交差点で渋滞が起きることはめったにない。ラッシュアワーでも、緊急車両は容易に交差点を通過できる。

2020年の東京五輪に向け、交差点の周辺エリアは大規模な再開発が行われ、さらに拡大は続いている。交差点自体もほぼ毎日アップグレードされており、より新しく、より印象的な大型ビジョンが常に通行人の視線を奪い合っている。

世界で最も忠実な犬

渋谷スクランブル交差点の近くには、誰もが知る有名な待ち合わせスポットがある。もはや伝説となっている忠犬ハチ公の像だ。

Joshua Mellin
Joshua Mellin

秋田犬のハチ公は、1920年代、仕事を終えて帰ってくる飼い主の上野英三郎氏を渋谷駅まで毎日迎えに行っていた。そして上野氏が突然亡くなった後も、ハチ公は約10年間、上野氏を迎えに毎日渋谷駅に通った。

1932年の新聞記事で有名になったハチ公はその後、銅像が作られた。このハチ公の銅像は戦時中の金属供出のために撤去されたが戦後に再建されている。

交差点が見えるおすすめの場所

渋谷スクランブル交差点を上から撮った写真は、最も「日本らしい」写真の1枚だ。そのため何とか撮ろうとする人は多いが、これがなかなか難しい。

Joshua Mellin
Joshua Mellin

交差点の撮影スポットとして断トツの人気を誇るのが、商業施設「マグネットバイシブヤ109」の屋上展望台だ。交差点の真上に位置するため、ハイアングル(見下ろす角度)で写真が撮れる。

スクランブル交差点は渋谷駅のプラットホームからは見えないが、JR山手線と京王井の頭線をつなぐ連絡橋からは交差点を横から眺めることができる。

渋谷の街全体の動きをより広い視点で撮りたいなら、複合商業施設「渋谷ヒカリエ」は最適な場所の1つだ。

さらに交差点自体の写真を撮るなら、交差点の隅々まで見渡せる渋谷エクセルホテル東急がベストスポットだ。

しかし、間もなくこれらの施設はすべて新たにオープンする展望施設「渋谷スカイ」の影に隠れることになるだろう。この渋谷スカイがある「渋谷スクランブルスクエア」は、地上47階建ての超高層複合施設で、屋上の展望台からはスクランブル交差点をはじめ、渋谷の街全体を360度見渡せる。

オープンすれば、間違いなくこのエリアで最も人気のアトラクションになるだろう。

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