ネット決済「リバティリザーブ」、6千億円超の資金洗浄で摘発 米

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リバティリザーブの摘発を発表する米ニューヨークの連邦検察

リバティリザーブの摘発を発表する米ニューヨークの連邦検察

ニューヨーク(CNNMoney) 米ニューヨークの連邦検察は28日、詐欺やなりすましといったサイバー犯罪が絡む多額の資金洗浄(マネーロンダリング)に使われていたとして、インターネット決済サービス「リバティリザーブ」を摘発し、幹部を逮捕したと発表した。同社のサービスは同日までに閉鎖された。

起訴状などによると、リバティリザーブはサイバー犯罪の金融拠点として機能し、クレジットカード詐欺をはじめ、なりすまし、投資詐欺、コンピューター不正侵入、児童ポルノ、麻薬取引など、幅広いサイバー犯罪を助長。60億ドル(約6100億円)の資金洗浄にかかわっていたとされる。

ネット決済サービスはコスタリカで運営し、キプロス、ロシア、香港、中国、モロッコ、スペイン、オーストラリアなどにあるペーパーカンパニーを通じて多額の資金を動かしていたとされる。

インターネット上では「最大の決済処理・送金システム」をうたい、米国の20万の顧客を含めて世界で100万を超す顧客が利用。年間1200万件の金融取引を扱っていた。口座を開設するのに身分証明書の提示は必要とせず、架空の人物による使用も認めていたという。

創設者のアーサー・バドフスキ容疑者ら幹部2人はスペインで24日に逮捕され、ほかに5人が訴追された。バドフスキ容疑者は元米国人で、コスタリカ国籍を取得。米国への移送に対して不服を申し立てているという。

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